嫁ぐときにの用意には、何はともあれ
「喪服着物・洋服の用意」と教えられ
一番に喪服着物を発注したことを思い出します

私が19歳の時に母は亡くなり、
婚礼に必要とするものは、近所のおばさん(親戚ではなく)
頼りでした


で。。。大枚を叩いて作った喪服着物

結婚して45年。
着ることはなく、仕付けの掛かったまま、
タンスの肥しとなっていました
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義父の葬儀の時には田舎の風習もあって、
喪主の嫁=喪服着物という暗黙の了解が蔓延る土地柄ゆえ、
喪服洋服にするか、喪服着物にするか
大きく迷ったものです。

ただ当日、喪主の嫁って、異常にやることが多く、
とても着物を着て帯締めて。。。
動き回ることができないと判断し、
結局、喪服洋服としました
(後に聞けば、町内で、喪主の嫁が洋服だったのは、
私が初めてだったとの事ですが、
その後、喪主の嫁でも喪服洋服が定着しつつあるようです)

実家の父の葬儀の折も、喪服洋服で済ませました

話が大きく脱線しました

今日の話題は、タンスの肥しとなっていた喪服着物を、
思い切って、洋服にリホームすることにしました


仕付けの付いたまま45年

今回、リホームを快諾してくださったのは、
いつも、私の我儘リホームの意に沿って
快諾してくださるこかちゃん。

今回も、お願いしました

じゃぁ==ん!
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一番迷ったのが、家紋を入れるかどうか。。
入れるなら、場所をどこに。
前中心。後ろ中心。袖口・・・
あれこれ考え、家紋なしは張り合いがないかも。。
前中心に家紋を入れていただきました
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手触り、肌触りのいい、シルクの喪服洋服が完成です

もう一枚。
実母の大島紬も、この状態でもっていても着る機会はなさそうですから、
ベストとワンピースにリホームしていただきました

チュニック丈で、裏地付きのベスト
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お相撲さんのようなお腹もしっかりカバー

ベストの余った切れで、ワンピース

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どちらも、限られた布での作業。
こかちゃんの頭フル回転で臨んでくださったのでしょう

本当にありがとうございました

上手く写真が撮れませんでしたが、実物は画像より遥かに素敵です。