長く、利用客の減少から、近鉄のお荷物路線(赤字路線)となっていた、我が郷土のローカル線が、4月から「あすなろう鉄道」として新たなスタートを切った。

四日市市が鉄道施設と車両の保有者になり、近鉄と市の共同出資による新会社が運営する公有民営方式となったという

存続を求め署名活動などに尽力した、地域の願いは、一件落着となったが、この鉄道を、今後、継続させるためには、また色々な課題も抱えることになると思う

この鉄道は日本でも数少ない
軽便鉄道
と呼ばれるもので、
線路幅は
762㎜。(ちなみに新幹線のレール幅は1435㎜)。
当然のことながら車両もかなり小さいので
向かい合って座ると、間には人1人が立つことができるような幅(下の写真参照)
以前、私のブログで取り上げた折の写真を改めて添付
決して足の長いわたしではありませんが、足を前に出すと
ほら  ↓
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天井には扇風機

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乗降口は、並んで2人が入ることが出来ない
間口75cmくらいかな。。

流石に今は、自動開閉となったが、私が嫁いできた頃には、手動の扉だった。


で。。。先日、新しい社名となった(車両などそのまま)
あすなろう鉄道に乗車してみた
名前の由来は、線路幅762mm(ナロゲージ)からこの名前となったらしい

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西日野駅(無人)の切符販売機も変わった
安い食堂の切符販売機のよう(笑)

以前は、西日野~名古屋間は通しで切符も買うことができ
運賃は630円だったと記憶している
今回、通しで切符が買えなくなって
西日野~四日市 260円
四日市~名古屋 620円 合計880円となってしまった。

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切符は裏は白。磁気など付いた物ではない

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パステルカラーの可愛い電車。
終点近鉄四日市駅の改札も当然ながら変わった

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駅員さんが切符の回収
色々と、経費の削減が感じらる

近鉄名古屋線ホームの案内も一新
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現在、工事用軌道などの特殊な用途を除けば、
このような特殊狭軌線で通勤通学路の路線としているのは、
ほかに類がないと言う

この大きな特徴を生かして、鉄道ファンを呼び込むことはできないものだろうか
以前、ブログでも紹介した「亀山製糸」(明治35年繰糸工場として創業)
見るも無残な状態を、てこ入れし。。。などと考えるのは
大きな赤字を抱えるわが町には無理なことなのだろうか

いずれにせよ、このような形で存続された路線
通勤通学の時間帯のみの満員列車ではなく
再び廃線の危機に落ち込むことのないようにと願うばかり。

過去に、同じように軽便鉄道だった湯の山線が、
線路幅を広くして走らせている
考えようによっては、内部八王子線も、同じように大きな線路になっていたら、
また違った発展を遂げたかもしれない
このような形で半世紀以上も運行されていたこと自体が不思議なことなのかも・・