古漬けの大根を、甘辛く煮る物
こちらの郷土料理でしょうか。
かわいそうなネーミングで「あほ炊き」
主役の古漬け大根
当地では、大根を大きな樽で漬け込むお宅も多いようです。
もうすぐ、大根のお漬物を仕込む時期
樽の底に残った「古漬け」と呼ばれる[たくあん]は、
漬かりすぎ状態で、硬くて酸っぱくなります
(この状態の物の方が好きだと言われる人もいらっしゃいますが)
この古漬けのたくあんを、薄く切って塩抜きします
一晩して翌朝には ↓
大根が大きくなって、塩も抜けています
ごま油で炒めて、醤油・砂糖・だし汁を入れ
柔らかく煮たものが「あほ炊き」です。
一味を仕上げに入れてピリッとさせます。
(少し濃いめの味付けが美味しいですよ。仕上げにゴマも・・・)
保存食を無駄にしない昔の人の知恵でしょうね。
感心してしまいます。
市場などでは、普通に売られている食品です
かわいそうな、このネーミングの由来ですが、
せっかく苦労して漬けたのに戻して違う料理にするからとか、
一度漬けた大根を再び煮るから。とか聞きますが、
正確なところはわかりません
大根の漬物が話せたら、頭から湯気を出して
怒り狂うネーミングだと思うのですが・・・
毎年ブログに登場するお漬物
「ひのな」日野菜と書きます
私の方では「はんじろ」と呼ぶのですが、大根の親戚かと思いきや
カブラの親戚なんだそうで、滋賀県で生まれた野菜です
煮ることも焼くこともできず、お漬物にすることのみ
これが。。美味しくて。。。
ご飯が進みますよ~
危なし!
年を重ねたこの頃、このような素朴な煮物や
お漬物が、何より美味しく感じるお年頃です
それにしても「あほ炊き」とは。
でも、大根を水で戻すというのも
大量に漬け込んだお漬物を
残さず使い切るという昔の
人の知恵なのでしょうね。
ご飯のお供に最高でしょうね。