天気のいい秋の一日。
和ダンスを開いて、虫干しのまねごとを・・・
和ダンスの引き出しから、見つけたのは、腰紐。

00517年前に100歳で亡くなった私の母方の祖母が、嫁ぐ私のために、手縫いで作ってくれた腰紐です
いかにも、明治生まれの祖母の気遣いです
37年前の話です
確か10本の腰紐を用意してくれたと記憶していますが、
着つけの折に使ったり、帯を結ぶ時の仮紐にしたりして
無造作にシツケを解き、乱雑に使ってしまって
ツシケの付いたものは残り1本になってしまいました
006丁寧に飾り止めまでしてくれてあります
祖母には13人の孫がいます。
どの子にもとても優しい祖母でしたが
早くに母を亡くした私(19歳の時です)兄弟姉妹のいない私を
不憫がってか、とても大事にしてくれました

私の結婚が決まり、
嫁ぐ準備もあれこれと気にかけてくれた日のことを思い出します
今、着物を着る機会も少なく
着つけに腰紐を使うこともなく(コーリンベルとを使ってます)
祖母の作ってくれた腰紐は、祖母のぬくもりが伝わる唯一の宝物のように思えます