私のことを、いつも気に掛けてくれていた、大切な人とのお別れでした。
母が早く亡くなった私は、いつも「近所のおばちゃん」が頼りでした。
私の婚礼の準備もすべてやってくれました。
結婚式の時は「母親の席」に座って、何かと気に掛けてくれました。
初めてのお産で心細かった時、そばで、一晩中、腰をさすってくれました。
育児の相談、子供の病気、何かあると、必ず、電話する相手はこの人でした。
自分に女の子がいなかった事もあって、私の事を、実の娘のように、可愛がってくれました。
病院に検査入院をして、わずか4日。突然の別れでした。
棺の中の顔は、穏やかで、いつも会うと開口一番に尋ねてくれる、「あんたの所、みんな変わりない?」そう言って目を覚ましそうな気配さえ感じました。
「ありがとう」・・・
祭壇の写真を眺めながら、何度も何度も心の中で呟いていました。
実の子供の様に、たっぷりの愛情を注いでくれ、嫁いでからも、何かと、配慮をしてくれた人との別れ。恥ずかしいほど、涙がとめどなく、溢れてきました。
「ありがとう」「さようなら」 合掌
突然の別れでしたが、「人に迷惑を掛けたくない」と日頃から言っていましたので、長患いをする事なく、召されていったのは、この人らしいと思いました。
残された者には、もう少し看病したかった。。。んですけどね
いつまでもそばに居てもらいたい人。。。教わるべき背中が、一つ一つと無くなってしまうのは、淋しいですね