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息子の結婚式に、私も着物を着るつもりです。髪飾りを探していました。箪笥の中には、若かりし頃の物ばかり、年相応の落ち着いた物を。。と思いながら、そんなに付ける機会もないし。。と思案していて、ふと思い出しました。母のがあったはず!
写真の髪飾りは、亡くなった母(生きていれば80才)が結婚した時の物。そしてこの髪飾りは、祖母のお嫁入り(6年前に100才で亡くなりました)の時に使った物だと聞いたことがあります。祖母が17才でお嫁に来た時のもの。90年も前の物なんです。
当時の技術からイミテーションとは考えられず、鼈甲の櫛と、かんざし、大きな珊瑚のかんざしと、無造作にゴムに通された珊瑚の玉7個。
息子の結婚式の髪飾りは、この櫛を使おうと思います。90年の時を越えて、「ひ孫の結婚式」にもう一度息吹きを浴びるこの髪飾り。亡くなった祖母や母もきっと大喜びするにちがいありません。珊瑚の玉は、帯留めにリホームしようかと考えています