楠町歴史民族資料館は、楠町本郷の旧岡田邸。
平成14年3月寄贈
江戸時代は庄屋を務めた旧家です。
(資料館そのものが、歴史的価値のある建物でした)

尋ねた日が日曜日だったこともあり、

ボランティアガイドさんが、

住宅内を案内してくださいました

築250年以上と聞きました



玄関を入ると、左手にすぐ。。

電話です。この地区では始めて引かれた電話だそうです


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私の個人的な思い出につながりました
私が幼稚園の頃(63年も前です)
家にも同じような電話があり、
横の手をぐるぐると回して、左手の受話器を耳に当て、
電話の口に体を前のめりにして、
口を近づけて、交換手さんにつないだ記憶がよみがえりました。


主屋の玄関をくぐると土間が広がっています 

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ああ。。。かまど。なつかしぃぃ

おくどさんと言ってたわ。。

母の朝一番の仕事はおくどさんで
お湯を沸かすことだったな。。(湯沸かし器のない時代です)

この時代にしては、ハイカラな。。

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ヒーター式のオーブンです
ジューサーまであって。。。

びっくり

天井の梁も太いもので、かまどからの煙突は、

この住宅改築の折に、梁に引っかかることから、

切断されておりましたが、当時をしのばせるには、十分でした

天井を見上げれば、ツシと呼ばれる、マキやわらを保存しておく屋根裏

私の嫁いだ先もツシ二階と呼ばれる部屋があり、
田舎ゆえ、どの家庭にも、ツシはありました



台所から裏に回ると、今も水の出る井戸

大きな蔵も改修されて、誇らしげに威容を誇ってます

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田の字のつくりの主屋の奥に、
立会所と呼ばれる、立派なお座敷が

会議室のような役割をしたお部屋だと伺いました

南側に8畳間が2部屋。
真ん中に廊下を挟んで4畳の部屋が2部屋

南のお座敷は、違い棚の床があり、
建具も漆が使われ、欄間も見ごたえがありました

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北の部屋は「納戸」ですか。。と私
言ったはなから、小さな床の間が、目に入る。。あれ??
下座敷と呼ばれたそうです
お付きの方たちのお部屋だったのかな

納戸などと言った恥ずかしさで写真撮るの忘れました(笑)


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こちらから、水屋と呼ばれる小さな台所
(茶器などを洗うため。一坪ほどの小さな部屋)
に渡り廊下がありました





お座敷から見るお庭。ガラスも昔の。。。ほら。。。
なんと言うガラスだったかな。ゆらぎのあるガラスです。

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外に出て、お庭も立派です
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楠町歴史民族資料館
興味深く拝見させていただきました
お昼を大きく回っていたので、今回は展示棟の見学をスルーしました
日を改めて、尋ねてみたいと思っています

四日市と合併以前に、楠町がこのような形で手をいれ、
資料館として残されたことはよかったと思いました

合併後であれば、このような形で残ったかどうか。。

今後、文化的な価値を大きく見出し、四日市市が後の管理をどこまでやっていけるのか
やっていかなきゃいけない文化財だと、強く思って帰ってきました

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