長野に行ったら「やな」(川をせき止めて、その一部に流れ口を作り、成長して産卵のために川を下る、鮎を追い込む)に行きたいと、かねがね思っていました。綺麗な大きな川の多い長野ならきっと。。そんな思いがありました。
観光センターで尋ねて見ると「やな」と言う言葉が通用せず、「つけば」と言うんだそうです。
千曲川の河川敷に多くあると聞き、お昼はつけば料理に決定!
多くの釣り人が千曲川で糸を垂れている姿を発見。
戸倉上山田温泉の緑地公園近く、千曲川の川辺に危なっかしく建つ、小屋発見。
「あれがそうだ」と言う主人。
「ええ~~あれ?ダメ}と肩を落とす私
「この季節だけのお店だからあんな建物さ!」と主人
「ええ~~~~~~アウト却下したい気分の私
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←ここです  海の家と言えば聞こえがいいような。。
お世辞にも「きれいですね」とは言えないし、中に入ると、床もきしむ音がするし。。クーラーなんてなく、古めかしい扇風機が「これでも精一杯回ってます!」と言いたげに首を振っているだけ。
窓におろされた葦簀を上げると、千曲川が一望できますが、ホントに掘っ立て小屋って言う表現がぴったり。川が増水したら流されないのかなぁ?

肝心の鮎料理ですが、これがこれが。。美味しかった!
鮎特有のコケ臭い味は、全く感じられず、ヒレがピンと立った状態で焼かれた姿は泳いでいるようです。
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 鮎のお刺身。綺麗な顔をアップで撮りましたが失敗。身の引き締まったお刺身は甘みも感じられ、美味しかったです。鮎のお刺身は、初めてでした。
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 「魚田」(ぎょでん)と言われる物で、甘味噌がかかっていました。
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 定番料理 鮎の塩焼き。 『千曲川』でしか獲れない幅広の新鮮な鮎を、天然ミネラル塩をふって焼き上げた一品です

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このお店は、その日に打ったそばも食べることができます。友人が食べた「鰻」も身が厚く、鰻の嫌いな私にも実に美味しそうでした。

偶然に河原に見つけた掘っ立て小屋のようなお店は、川萬寿というお店で、実は有名なお店のようで、店主は、新聞やテレビで度々紹介されている著名な方なのだそうです。

初めての「つけば」料理。いろんな意味で衝撃的でした!(笑)


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メモ 「つけば料理」の「つけば」とは「種つけば=産卵場」のことです。
つけば漁とは魚が産卵する“(種)つけば”を作り、産卵のためそこに集まったウグイを捕らえるというものです。ウグイの季節は4月~6月くらいで終わるため、今は鮎のつけば料理を楽しむことができます。(鮎のつけば料理は10月くらいまで)