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 私の家も田舎ですが、もっともっと田舎の親戚で法事がありました
写真は五升釜です。(計量カップ50杯分)味ごはん(かやくごはん)を三升。別のガス釜で、白いご飯を一升炊きました。ほとんどの家庭がこんな大きなお釜を持ち合わせていることにまず驚きです。
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釜が大きければ「ゴトク」も大きいです。
ガスの「ゴトク」は、ガスボンベと一緒に、ガス屋さんから借ります。ガス屋さんは、ボンベのガスを売る訳です
女の仕事は必然的に、年功序列。
若いお嫁さんは、おびただしい数の食器の準備。お坊さんや、お客さんにお茶出しや、食事の時のお給仕役。
中年のお嫁さんは、ひたすら牛蒡や人参ををささがき、上からの指令を待つ。決して独断で事を運ぶべからず。買い出しなどを頼まれれば息抜きの時間が神様から与えられた!ラッキーと思うべし。
熟年のお嫁さんは、野菜の煮物に精を出し。味付け作業は、年寄りの意見を参考にすべし。やがて「年寄り」の仕事をこなせる様、五感を使って覚えるべし。
年寄りは、大きなお釜の味ご飯を作り。人材派遣よろしく、各年代層の監督。服装の判定。
普段は蔵に仕舞い込んである、食器や漆器類。やかん。大鍋。おひつ。配膳台。見たこともないような大きなザル。さっと取り出せる所がすごい所。
仕出屋さんからパックのお膳を配達してもらって、手作りのお総菜で食事をし、昔話に花を咲かせ、賑やかな雰囲気の内におひらき。
最近は、家でお参りをし、お店で食事をして終わりと言う所が多くなりましたが、まだまだ、昔の色濃い地域です。人情味豊かないいところですが、年々、過疎化の波も押し寄せて来ています。
久しぶりに、賑やかな台所で、楽しくおしゃべりに花を咲かせました