もうそろそろ、少しの外出はいいかも・・・
などと、自分勝手な言い訳を付けて、久しぶりに名古屋に出掛けました。
(幸い主人が暇にしていましたので義父の事は任せて、見たいものをさ~~と見て大好きな買い物は目をつむって)
目指すは徳川美術館と、名古屋市美術館。
昨日は真冬を思わせる木枯らしの吹きつける寒さでしたが、久しぶりの友人たちとの会話も弾みます
← 徳川美術館の正門
美術館入り口 ↓
徳川美術館は、徳川家康の遺品を中心に、初代義直(家康九男)以下代々の遺愛品、いわゆる「大名道具」1万数千件を収める美術館です。
例年、この時期には「尾張徳川家の雛まつり」と題して、華やかで、愛らしい、大名家ならではの雛の世界が一堂に展示され、雅な世界が広がります
館内写真撮影禁止のため、展示された雛の数々は、写真に収める事ができませんでしたが、江戸時代、将軍家に次ぐ家柄であった、尾張徳川家のお姫さま達のお嫁入り道具や、明治、大正、昭和にいたる尾張徳川家三世代にわたる夫人たちの、高さ2メートル、間口約7メートルにおよぶ豪華な雛段飾りは見応えのあるものでした。
蒔絵の素晴らしさと、細部にわたり手の込んだ名工の数々。豪華絢爛の雛のお道具の数々。見ていて飽きることがありません
常設展示は、松平勝長所用の鎧兜がデンと鎮座し、武家のシンボル。武具。刀剣。茶の湯の世界。豪華な書院作りと屏風絵、大名夫人の身の回りの道具などは、華やかな蒔絵に魅せられます
名古屋の街は激しい戦災に遭い、焦土と化した事を、名古屋に生まれ育った明治生まれの祖父や祖母から聞いていましたが、徳川美術館の所蔵品は戦災を逃れ、今の世にこのような形で受け継がれ、まさに「貴重な財産。お宝」ですね。
平日の比較的早い時間だったこともあって、とても静かに、雛の世界を堪能できました。
お昼は、美術館に隣接する和食の「宝善亭」徳川美術館の敷地内にあります。美術館の中の受け付けで予約の確認があり、庭を見ながら掛りの方の案内で渡り廊下を進みました。
↓ 玄関です
この季節のランチは「雛御膳」と名づけられ、春の食材があふれる品が並びました
口取り ↓
ソラマメの塩ゆで。出し巻き玉子。菱餅に見立て三色がきれいな生麩のような物。
大根も桜の花弁。鯛のおつくり。
白木の小さなお重に入った、焼き物は鰆。西京味噌風かな・・なんだろう。。変わったタレが掛っていました(献立表には「やよい焼き」となっています)
猪口に入ったものは酢味噌和え。
炊き合わせは、ウドとクルマエビと飛龍豆。薄味で美味しかったぁ~~
エンドウと、花麩が一役買ってるわね(笑)
蛤のしんじょうの澄まし汁
ここでも、添えられた菜の花がいい仕事していました(笑)
天ぷら ↓ (写真失敗)
ふきのとうと、ホタテ貝柱。
衣に塩味が濃いめについていて、何もつけずレモンを絞っていただきました。
サクッサクの衣でまいうぅ~~~
ご飯は、筍ごはん。
薄味で炊かれていて、新筍の香を満喫できました。
美味しかったのでお代りまでしてしまいました。
デザートは、ゆずシャーベット
ゆずの香が、口の中をさっぱりとさせてくれました。
外はみぞれの降る寒い日でしたが、運ばれてくる献立は、春爛漫。お雛様鑑賞にふさわしい春のランチでした